猛暑、酷暑が当たり前になってきた昨今では、「エアコンをつけても2階だけ暑い…」「エアコンをつけても2階は涼しくなりにくい」と感じるご家庭は少なくありません。今回は家の上階の暑さ対策として有効な、屋根リフォームに焦点を当ててご紹介します。
なぜ屋根の断熱が必要か
暑い時期、家の2階・3階がひときわ高温になってしまいます。その大きな原因の一つが、「屋根から伝わる熱」です。屋根は一日中強い日差しを受けるため、真夏には表面温度が60~80℃近くまで上昇することがあります。その熱が屋根裏や天井を通して室内へ伝わり、特に屋根に近い2階・3階の室温を大幅に押し上げるのです。
近年は内窓や複層ガラスといった窓の断熱対策が注目されていますが、最上階では屋根からの熱の影響が大きく、窓だけでは十分な効果が得られないこともあります。そのため、夏の暑さ対策としては屋根と窓をあわせた対策が、より高い断熱効果が期待できます。
また、屋根裏にこもった熱は夜になっても室内へ放出されるため、「夜になっても暑い」「寝苦しい」と感じる原因にもなります。冷房効率が下がることでエアコンの使用時間が長くなり、電気代の増加につながることも少なくありません。
屋根の断熱リフォーム基礎知識
屋根の暑さ対策には、建物の状態や屋根材の劣化状況に応じてさまざまな工法があります。どの方法が適しているかは、築年数や屋根の傷み具合、今後どのくらい住み続ける予定かなどによって異なります。代表的な工法を列挙します。
築年数や屋根の状態チェックも重要
屋根リフォームは、築年数が浅いうちはメンテナンスを中心とした対策で十分な場合もありますが、年数の経過とともに屋根材や下地の劣化が進むため、より本格的なリフォームが必要になることがあります。
目安として、築10~15年程度では、屋根材の劣化が比較的少ない住宅が多く、遮熱・断熱塗装によるメンテナンスが有効です。塗装のタイミングで遮熱性能の高い塗料を選ぶことで、防水性の維持と暑さ対策を同時に行うことができます。
また、築20~30年程度になると、防水シートや下地の劣化が始まるケースも増えてきます。この時期は、屋根の状態に応じて重ね葺き(カバー工法)や葺き替え工事を検討するタイミングです。断熱性能の高い屋根材を採用すれば、夏場の室内環境の改善も期待できます。
築30年以上経過した住宅では、屋根材だけでなく下地まで傷んでいることも少なくありません。その場合は、屋根全体を新しくできる葺き替え工事が適しているケースがあります。下地の補修や断熱材の追加も同時に行えるため、住まい全体の性能向上にもつながります。
リフォームでは、屋根材を別の種類へ変更する方法もありますが、建物との相性やメンテナンス性を考慮すると、現在の屋根材と同系統の製品を選ぶことも一つの方法です。最近では、従来と同じ種類の屋根材でも遮熱性や断熱性が向上した製品が増えているため、見た目の印象を大きく変えずに住まいの快適性を高めることも可能です。屋根の状態や今後の住まい方に合わせて、最適な屋根材を選ぶことが大切です。
適切な暑さ対策で夏の2階は変わる
夏に暑さのせいで2階・3階にいるのがつらいままだと、住まいの快適性も激減してしまいます。今回ご紹介した屋根リフォームをはじめ、暑さ対策には天井や壁、窓などをトータルで考えることも大切です。それぞれのご家庭の状況に合わせて、今どんなリフォームをすべきなのか、うちの屋根ならどんなやり方が適しているか、悩んだ時はサンリツホームにぜひ一度ご相談ください。



